ずっと本を読んでないなあ

ふと、村上春樹の短編を思い出した。
若い女性の登場人物が主人公に話す(主人公は例によって「僕」だったと思う)。彼女の母親は、旅先でチーズケーキを食べているときに離婚を決めた。その登場人物は、母親からその話を聞いた時には母親の気持ちがわからなかったが、いまはわかるような気がする。と言う。
20歳くらいでこの文章を読んだときには、ふーん、いかにも村上春樹っぽい話だと思ったけれど、いまはわかるような気がする。これが年を重ねるということかな。
たまには読書もいいなと思うけど、外を出歩くほうがもっといい。やることをさっさと片づけて、外へ行こう。

      • -

追記。どんな話だったかな〜と確認したら、記憶(上に書いた内容)と全然違ってました。母親の気持ちがわかるかどうかではなく、母親を許すかどうか。母親が配偶者と共に娘である登場人物を捨てて、数年後に法事で母親と会い、二人で話をしたら…というので、年数によって気持ちが変化したのではなかった。まあ、記憶というのは、そんなものだ。と開き直る。