「自虐の詩」業田良家

眠れぬ夜のお供に。文庫版、夫さん所蔵。
以前読んだときには主人公のやり方にイラついただけだったのだが、今回は違った。外から見れば「あんなヤツは捨ててしまえ」「金のしまい方を考えろ」と思うが、当人にそんな気がない、またはそんなことできない。割を食ってるからって、主人公だけに大人の対応をするよう要求するのはおかしかった。皆あるがままに、毎日自分の活動をしてウンコを生産すればよいのだ。
でもやっぱり、ちゃぶ台をひっくり返す人に食事を作ってやることはないと思うなぁ。甘やかされる側より、甘やかす側に責任がある。